味わい深い一生もん 越生団扇
特産品,埼玉県,伝統産業,歴史,越生
素朴で丈夫。自然素材でつくられた越生団扇が、夏の暑い日にやさしい涼を届けます。
埼玉の匠
2019-07-25
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越生団扇|埼玉の匠
味わい深い一生もん

越生団扇おごせうちわ

素朴で丈夫。自然素材でつくられた越生団扇が、夏の暑い日にやさしい涼を届けます。

豊かな自然の恵みを一本の団扇に

関東三大梅林の一つ、越生梅林を有する埼玉県・越生町。室町時代に活躍した武将、太田道灌ゆかりの地としても知られ、毎年たくさんの観光客が訪れています。 そんな越生町の隠れた特産品といえば「越生団扇」。越生の真竹、小川の和紙、比企のい草と、地元の材料を使い、江戸時代から越生の地でつくられるようになりました。
越生団扇|埼玉の匠

実用性、耐久性が最大の売り

越生団扇の特徴は、その構造にあります。柄の丸い千葉の房州団扇や香川の丸亀団扇とは異なり、越生団扇には柄に垂直に肩骨が入っていて、これを「一文字団扇」といいます。 デザイン性よりも実用性、耐久性を重視した一品。水や虫に強い柿渋を塗ることで強度はさらに増し、「越生の渋団扇」として古くからうなぎ屋さんや七輪を持つご家庭に重宝がられていました。
越生団扇|埼玉の匠
▲うなぎ用団扇(左)、七輪用団扇(中)、涼をとるための一般的な団扇(右)

明治初期より続く越生団扇の製造・販売元 
うちわ工房しまの

明治初期には年間約42万本もの生産数を誇っていた越生団扇。しかし時代は変わり、扇風機やクーラーの普及とともに生産者の数は減少。 今ではうちわ工房しまのさん1軒を残すのみとなりました。その丁寧な仕事から多くのお客様にご贔屓にされてきたしまのさん。 自分自身がつくったもの以上に大切に思える団扇はないと、「越生団扇貼り体験」を実施。 その想いは実り、今では国内外から多くの方がオリジナルの団扇を求めて、団扇づくりの一部を体験されています。
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団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験|埼玉の匠 自分の手で世界に一つだけの団扇を|埼玉の匠
団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 1デザイン|埼玉の匠

デザイン 押し花や色紙の中から好きなものを選んで型紙の上に並べていきます。

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団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 2紙貼り|埼玉の匠

紙貼り 和紙と竹に糊を塗って、貼り付けていきます。

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団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 3たたき|埼玉の匠

たたき 糊が馴染むようにたたき刷毛でトントンと叩いていきます。

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団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 4乾燥|埼玉の匠

乾燥 糊が乾くのをのんびり待ちます(20分ほど)。

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団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 5縁切り|埼玉の匠

縁切り 型抜き鎌で余分な部分を切り落としてくださいます。

越生団扇|埼玉の匠
団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 6仕上げ|埼玉の匠

仕上げ 強度を上げるために縁紙・肩紙・柄巻を貼り付けていきます。

団扇工房しまのさんで生越団扇貼り体験 完成!|埼玉の匠 越生団扇|埼玉の匠

うちわ工房しまの 五代目当主
島野 博行さん

子供の頃から竹取りや団扇づくりに親しみ、40歳で五代目を継ぎました。プラスチックでは味わえない、 自然素材から生まれるやさしい風を感じてください。

うちわ工房しまの 五代目当主 島野 博行さん|埼玉の匠 うちわ工房しまの|埼玉の匠
うちわ工房しまの
TEL
FAX 049-292-5975
所在地

埼玉県入間郡越生町越生740

埼玉県入間郡越生町越生740越生駅から徒歩6分、駐車場あり
―越生団扇貼り体験―
料金 1本900円〜
体験時間 1時間程度
予約 お電話にてご予約ください。
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