♯52 マークX MCドライバー
吉田広樹/脇阪薫一
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AUTOBACS SUPER GT
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2019年8月3日(土)~8月4日(日)
FUJI GT500MILE RACE 富士スピードウェイ(静岡県小山町)
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決勝結果(GT300)
♯52 埼玉トヨペットGreen Brave マークX MC
(脇阪薫一/吉田広樹)
トップで1コーナーに進入する吉田選手。このあとライバルに抜かれ、順位を下げますが、1台ずつ確実にオーバーテイク。トップを快走します。
予選
予選日の天候は晴。練習走行では吉田選手がトップタイムをマーク。順調な仕上がりを見せています。Q1(ノックアウト予選)のアタックを担当したのは脇阪選手。脇阪選手はタイヤを温めながらペースを上げ、6周目に1分38秒626をマーク。Q1突破圏内(16位以内)の13位につけます。この時、クルマにトラブルが発生していましたが、脇阪選手は再度アタックを行い、8周目に1分38秒569をマーク。ボーダーラインぎりぎりの16位でQ2進出を果たしました。Q2では吉田選手が4周目に練習走行のタイムを大幅に短縮する1分37秒320をマーク。トップに立ちます。吉田選手は2回目のアタックでさらにタイムを短縮し、チーム初の予選1位(ポールポジション)を獲得しました。
決勝
決勝日の天候は晴。吉田選手は順当なスタートを決め、トップで1コーナーへ。上位は非常に接近しており、吉田選手は3コーナー手前で♯360 GT-R、10コーナーで♯25 86に抜かれ、3位で1周目を終えます。しかし、吉田選手のペースは上位2台より速く、19周目の1コーナーで♯360GT-R、34周目の10コーナーでは♯25 86をパス。トップの座を取り戻します。35周目に1回目のピットイン。脇阪選手に交代し、給油のみでピットアウトします。7位でコースに復帰した脇阪選手は、摩耗が進むタイヤと折り合いをつけながら好走。上位陣が1回目のピットインを終えた43周目にトップに立ちます。65周目にGT500車両の単独クラッシュが発生すると、チームは素早く脇阪選手を呼び戻し、吉田選手に交代。さらに給油とタイヤ交換を行い、コースに送り出します。吉田選手の順位は6位で、1分40秒台のハイペースで周回。85周目にトップに返り咲きます。しかし、3回目のピットインを目前に控えた98周目、GT500車両がコース上にストップ。2回目のSCが導入され、築いていたリードを失ってしまいます。吉田選手は108周目に3回目のピットイン。脇阪選手に交代し、給油のみでピットアウトします。7位でコースに復帰した脇阪選手は126周目にトップに立ちますが、効率よく4回のピットインを終えた♯87 ウラカンが実質的な先頭となります。脇阪選手は129周目に4回目のピットイン。吉田選手に交代し、給油を行いますが、またもタイヤ無交換でピットアウト。勝利への執念を見せます。そのかいあって、♯87 ウラカンとの差を大きく縮めましたが、タイヤの摩耗は進んでおり、追い上げはここまで。吉田選手は2位でチェッカーを受けました。
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マークX MCが特に速さを発揮したのがコーナーが連続する後半のセクター3。コーナリング中の旋回スピードは非常に高く、格上のGT500クラスと比べてもその差はあまりないように感じられました。
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トップ走行中のプレッシャーのかかる中、難なくピット作業をこなした店舗メカニックたち。大観衆に埼玉トヨペットの技術力をアピールしました。
GT300決勝 正式結果
順位 | No. | 車名 | ラップ | ドライバー | 車両 |
1位 | 87 | T-DASHランボルギーニ GT3 | 163 | 高橋 翼/アンドレ・クート/藤波清斗 | ランボルギーニ ウラカン GT3 |
2位 | 52 | 埼玉トヨペットGreen Brave マークX MC | 162 | 脇阪薫一/吉田広樹 | トヨタ マークX MC |
3位 | 34 | Modulo KENWOOD NSX GT3 | 162 | 道上 龍/大津弘樹 | ホンダ NSX GT3 |
4位 | 18 | UPGARAGE NSX GT3 | 162 | 小林崇志/松浦孝亮/山田真之亮 | ホンダ NSX GT3 |
5位 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 | 162 | 小暮卓史/元嶋佑弥 | ランボルギーニ ウラカン GT3 |
6位 | 55 | ARTA NSX GT3 | 162 | 高木真一/福住仁嶺 | ホンダ NSX GT3 |
天候:晴 路面:ドライ ※トップ6まで(出走29台)
チームランキングGT300
順位 | No. | チーム | ポイント |
1位 | 55 | ARTA | 50.5 |
2位 | 56 | KONDO RACING | 46 |
3位 | 87 | JLOC | 44 |
4位 | 11 | GAINER | 43 |
5位 | 96 | K-tunes Racing | 41 |
7位 | 52 | 埼玉トヨペットGreen Brave | 34.5 |
※トップ5まで(26チーム中)
♯68 マークXドライバー
吉田広樹/脇阪薫一/服部尚貴
店舗メカニック&アシスタントスタッフ
蟹澤 健
田中智久
本橋 稔
吉田祐志
林 裕太
長谷川遥香
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ピレリスーパー耐久シリーズ2019
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2019年月9月14日(土)~9月15日(日)
もてぎスーパー耐久 5Hours Race ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)
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決勝結果(ST-3クラス)
♯68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークX
(服部尚貴/脇阪薫一/吉田広樹)
服部選手から脇阪選手に交代した直後の様子。この直後、ピットアウトした脇阪選手はピットロード出口で赤信号につかまってしまいます。
予選
予選日の天候はくもり。ウォームアップ走行では、服部選手が2位のクルマに約1秒差をつける好調ぶり。午後の予選では服部選手が2分05秒584をマークし1位。脇阪選手は2分04秒948を叩き出すも、♯62 RC350に及ばず2位。合算タイムは4分10秒532で、今季2回目のポールポジション(予選1位)獲得です。
決勝
決勝日の天候は晴れ。レース時間は5時間です。吉田選手は順当なスタートをきり、トップを維持して1周目を終了。2位の♯62よりペースは速く、両車の差は6周目に5秒361、21周目には20秒568まで拡大。♯62は♯38 RC350の追い上げをかわすのに必死で、吉田選手は独走状態です。35周過ぎた頃からライバルがピットに入り始め、吉田選手も39周を走行後にピットイン。服部選手に交代し、給油のみでピットアウトします。服部選手の順位は2位。しかし、42周目にトップの♯34 RC350がピットインし、服部選手はトップへ。スタートから1時間45分を経過した時点で、コース上にクルマがストップ。フルコースイエロー(FCY)が提示されます。服部選手はこのタイミングを見逃さず47周目にピットイン。給油のみでピットアウトします。コース上はFCYからセーフティカー(SC)による先導に切り替わり、SCを利用してさらなるリード拡大を狙うチームは再度のピットインを決断。51周走行後に服部選手をピットに戻し、タイヤ交換と給油を行い、脇阪選手に交代します。しかし、SCの隊列がホームストレートにさしかかり、ピットロード出口の信号は赤。脇阪選手は約1分間、待機を強いられ、周回遅れとなります。コースに復帰した脇阪選手の順位は6位。積極的なピット戦略が裏目に出てしまいましたが、脇阪選手は猛プッシュ。60周目に♯34RC350を抜き4位。FCY中の72周目には♯15 フェアレディZがピットに入り3位へ。さらに92周目には♯38の前に出て、2位まで順位を回復します。脇阪選手は92周目にピットイン。吉田選手に交代し、給油のみでピットアウトします。コースに復帰した吉田選手の順位は2位のままで、トップの♯62 をとらえるべく必死に追い上げます。95周目には約30秒あった差が、みるみる縮まり、120周目には14秒325まで接近。なおもトップに迫る吉田選手でしたが、追い上げもここまで。130周を走り切ったところでチェッカーを受けました。
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吉田選手が駆るマークXは、1周目からライバルをぐんぐん引き離します。過去のもてぎのレースではなかった展開で、4年間の進歩を感じさせます。
ST-3クラス正式結果
順位 | No. | 車名 | ラップ | ドライバー | 車両 |
1位 | 62 | DENSO Le Beausset RC350 | 130 | 嵯峨宏紀/山下健太/小河 諒 | レクサス RC350 |
2位 | 68 | 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークX | 130 | 服部尚貴/脇阪薫一/吉田広樹 | トヨタ マークX |
3位 | 38 | ADVICS muta racing RC350 TWS | 130 | 堀田 誠/阪口良平/堤 優威 | レクサス RC350 |
4位 | 34 | TECHNO FIRST RC350 | 130 | 手塚祐弥/大草りき/前嶋秀司 | レクサス RC350 |
5位 | 15 | 岡部自動車Z34 | 129 | 長島正明/小松一臣/甲野将哉 | ニッサン フェアレディZ |
6位 | 39 | 5ZIGEN ADVICS RC350 TWS TRACY | 128 | 下垣和也/大島和也/近藤説秀 | レクサス RC350 |
天候:晴 路面:ドライ ※トップ6まで(出走7台)
ST-3 クラスポイントランキング
順位 | No. | チーム | ポイント |
1位 | 34 | TECHNO FIRST | 111.0 |
2位 | 68 | 埼玉トヨペットGreen Brave | 108.0 |
3位 | 62 | Le Beausset Motorsports | 92.0 |
4位 | 38 | TRACY SPORTS | 91.5 |
5位 | 39 | TRACY SPORTS | 82.0 |
6位 | 14 | OKABEJIDOSHA motorsport | 64.0 |
※6位まで(8台中)
私がレースを経験しました
初めてレースに参加しました。現場は時間との戦いで、みんなきびきびしており、びっくりしました。レースでは1人1人の仕事内容が決まっていて、みんな自分の仕事をこなしています。私も必死に自分の仕事をしましたが、まわりを見ていると驚きしかないです。店舗メカニックやドライバーのやりとりを聞き、それに合わせて動かないとまわらないと思います。
担当はサインボードです。お店ではできないことを毎日経験でき、充実しています。サインボードはタイミングだったり、ドライバーに見えやすいことを心がけてやりました。先輩からもう少し角度付けた方がいいよと教えてもらったので、見やすいことを心がけました。普段の仕事とは違った緊張感があり、それも含めて楽しむことができました。
第4戦 サービステクニシャン
Volkswagenさいたま新都心
固定メカニック
北島亮輔
※写真左より
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TCRジャパンシリーズ2019
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2019年7月13日(土)~7月14日(日)
富士スピードウェイ(静岡県小山町)
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決勝結果(GT300)
♯52 埼玉トヨペットGreen Brave ゴルフ GTI TCR
(密山祥吾)
サンデーシリーズの決勝。ゴルフGTI TCRはウエット路面でのハンドリングに課題を抱えており、密山選手は徐々に後退。表彰台に登ることはできませんでした。
土曜日
エントリー台数はサタデーシリーズ、サンデーシリーズともに前戦から2台増の17台。埼玉トヨペットGreen Braveは密山選手と共に木曜日からセットアップを開始。金曜日の専有走行では2位のタイムをマークし、確かな感触を得て本番を迎えました。土曜日の予選はドライで行われ、密山選手は1分48秒744をマーク。予選3位につけました。ライバルに迫るべく前日からセットアップを行い、クルマは好調だったものの、惜しくもフロントロウ獲得はならず。その後、雨が降り出し、やがて本降りに。サタデーシリーズの決勝はウエットで行われ、濡れた路面が密山選手を苦しめます。密山選手は好スタートをきり、トップの#33 前嶋選手にアウト側から並びかけます。しかし、♯33 前嶋選手が1コーナーでアウト側にふくらみ密山選手と接触。密山選手はコースアウトし、コースに復帰後も苦しい位置取りを強いられてしまいます。5位に順位を下げた密山選手はトップ争いの4台の集団に食らいつき、抜きつ抜かれつのバトルを展開。途中から最後尾スタートの#5 金丸選手が圧倒的なスピードで追い上げ、密山選手の前に出ます。密山選手は濡れた路面のアンダーステアとトラクション不足に苦しみながらも、4 位# 19HIROBON選手に0.106秒差にまで迫り、5位でチェッカーを受けました。
日曜日
日曜日の天候は朝から雨。密山選手は前日の反省を活かし、セットアップを変更して予選に臨んだものの2分05秒401で4位。昨日と同じ2列目からのスタートとなりました。サンデ
ーシリーズの決勝、上位勢は落ち着いたスタートで、密山選手は予選順位と同じ4位でオープニングラップを終了。2周目、前を走る#18 ホーソン選手にターゲットを定めると、アドバンコーナーで鮮やかにインを奪いオーバーテイク。3位に上がります。しかし、前日からのアンダーステアとトラクション不足は依然として残ったままで、密山選手のペースは上がりません。4周目に#33 前嶋選手に抜かれ4位。その後は粘りの走りで4位をキープし、チェッカーを受けました。第3戦を終え、密山選手の年間ランキングはサタデーシリーズがトップと1ポイント差の2位、サンデーシリーズが同19ポイント差の4位。表彰台には登れなかったものの、ポイントを積み重ねたことで、両シリーズともにチャンピオンの可能性があります。ウエットで苦戦した原因を究明し、次戦・岡山につなげていきます。
サタデーシリーズ正式結果
順位 | No. | ドライバー | ラップ | 車両 |
1位 | 5 | 金丸ユウ | 12 | ホンダ シビック TCR |
2位 | 25 | 松本武士 | 12 | フォルクスワーゲン ゴルフ GTI TCR |
3位 | 33 | 前嶋秀司 | 12 | アルファロメオ ジュリエッタ TCR |
5位 | 52 | 密山祥吾 | 12 | フォルクスワーゲン ゴルフ GTI TCR |
天候:雨 路面:ウエット ※トップ4まで(出走17台)
サンデーシリーズ正式結果
順位 | No. | ドライバー | ラップ | 車両 |
1位 | 5 | 金丸ユウ | 12 | ホンダ シビック TCR |
2位 | 33 | 前嶋秀司 | 12 | アルファロメオ ジュリエッタ TCR |
3位 | 25 | 松本武士 | 12 | フォルクスワーゲン ゴルフ GTI TCR |
4位 | 52 | 密山祥吾 | 12 | フォルクスワーゲン ゴルフ GTI TCR |
天候:雨 路面:ウエット ※トップ4まで(出走17台)
サタデーシリーズポイントランキング総合
順位 | No. | ドライバー | ポイント |
1位 | 18 | Matthew Howson | 56 |
2位 | 52 | 密山祥吾 | 55 |
3位 | 21 | 篠原拓朗 | 52 |
4位 | 5 | 金丸ユウ | 44 |
5位 | 25 | 松本武士 | 43 |
6位 | 33 | 前嶋秀司 | 29 |
※トップ5まで
サンデーシリーズポイントランキング総合
順位 | No. | ドライバー | ポイント |
1位 | 5 | 金丸ユウ | 60 |
2位 | 25 | 松本武士 | 53 |
3位 | 33 | 前嶋秀司 | 52 |
4位 | 52 | 密山祥吾 | 41 |
5位 | 19 | HIROBON | 31 |
6位 | 18 | Matthew Howson | 30 |
※トップ6まで
私がレースを経験しました
初めてTCRジャパンで仕事をしましたが、店舗とはまったく雰囲気が異なっており、緊張の連続です。セットアップ変更が難しく、スピードや確実性なども要求され、普段はできない体験です。店舗でも確実に役に立ってくれると思います。サンデーシリーズの決勝前にスプリング交換などがあり、忙しいレースとなりましたが、うまく対応できたと思います。